手足口病が警報レベルに。爪がはがれる、何度もかかる…小児科医が整理します
お久しぶりです。なかなか記事を書けなくて間が空いてしまいましたが、体調が今ひとつながらも、ようやく様々な津波のような仕事を押し返して、論文作業も一段落しました。遅れを取り戻すよう、これからどんどん書いていきたいと思います。
引き続きよろしくお願いいたします!
2026年第26週、東京都の手足口病は定点当たり6.30。都全体で警報基準を超えました。「よくある夏の感染症」のはずが、原因ウイルスの変化、発症後の爪の脱落、そして家庭内感染まで…いまの手足口病の姿を、臨床の視点から整理します。[1]
「去年もかかったのに、また手足口病ですか?」「お尻や膝の発疹なのに、手足口病なんですか?」。この夏、外来ではそんな相談が増えています。手足口病は患者のおよそ半数が2歳以下[2]という、乳幼児が中心の病気です。けれど、原因となるウイルスは一つではありません。流行する型が変われば、発疹の見た目も、かかりやすさも変わります。
研修医のA先生と一緒に、「夏風邪」の一言では片づけられない、いまの手足口病の姿を見ていきます。
本記事を最後まで読めば、
✅️ なぜ同じ病気に何度もかかるのか
✅️ 治った後に爪がはがれる理由は何か
✅️ 受診と登園の見きわめ方は何か
これらの疑問にお答えできるよう執筆しました。
今年の違和感:夏の前から増えた手足口病
A先生「先生、最近の外来、手足口病の相談が本当に増えていますよね。しかも、手や足や口だけじゃなくて、腕や脚、顔のまわりまで水ぶくれが広がっている子がいて。保護者の方も『これ本当に手足口病ですか?』って、かなり驚かれるんです。」
ほむほむ先生「驚かれるのも無理はないよ。僕らはつい『手足口病=夏に子どもがかかる病気』ってイメージを持ちがちだけど、実際は原因になるウイルスが何種類もあってね。流行する型によって、発疹の見た目も、流行が立ち上がる時期も、けっこう変わってくるんだ。」
A先生「それに、『もう治ったと思ったのに、数週間たってから爪がはがれてきた』っていう相談もあって……。最初に聞いたときは、正直ちょっとぎょっとしました。」
ほむほむ先生「うん、それも今の手足口病を理解するうえで外せないポイントなんだよ。怖がりすぎるのも違うし、かといって軽く見すぎるのも危ない。今日はその中間の、『どこを見ればいいか』を一つずつ整理していこうか。」
A先生「お願いします! そういえば、今年は夏本番より前から目立っている印象があります。手足口病って、7月から8月に増えるものだと思っていました。」
ほむほむ先生「いい観察だね。東京都の感染症週報を見ると、2026年の第26週、つまり6月22日から28日の週に、定点当たりの報告数が6.30になって、警報基準を超えたと報告されているんだ。都内31の保健所のうち16、半分以上が警報レベルに達して、都全体で警報基準を満たした形だね。[1]」
A先生「半分以上の保健所で……。数字にすると、流行の実感がくっきりしますね。」
ほむほむ先生「そうなんだよ。厚生労働省の説明でも、手足口病は例年、夏を中心に流行して、報告のピークは7月下旬ごろに来ることが多いとされている[2] 。ただね、流行がいつ立ち上がるか、どのくらいの規模になるかは、年ごと・地域ごとにけっこう違う。だから『去年はこうだった』が、そのまま今年に当てはまるとは限らないんだ。」

ChatGPTで作画
A先生「保育園や幼稚園だと、ひとり出たら次々に広がっていく印象があります。」
ほむほむ先生「そこは年齢が関係してくるね。手足口病は乳幼児にとても多い病気で、厚生労働省は患者のおよそ半数が2歳以下なんだよね。[2] 国立健康危機管理研究機構(JIHS)も、乳幼児に多い夏の流行性の病気として位置づけているよ。[3] もちろん、小学生や大人がかからないわけじゃないんだけどね。」

ChatGPTで作画
ここから先では、「去年かかったのに、なぜまた手足口病になるのか」「発疹が広がるタイプでは何に注意すればよいのか」「治ったあとに爪がはがれるのは大丈夫なのか」を、さらに具体的に整理します。
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- 手足口病は「ひとつのウイルス」ではない
- A6型が変えた見た目:全身の水疱と爪の脱落
- 見た目の派手さと本当の危険サイン
- アルコールだけに頼らない感染対策
- 家庭でのケアと受診・登園の考え方
- まとめ
- 参考文献
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