高圧送電線は、白血病のリスクになるの?
高圧送電線の近くを歩いていると、「高圧送電線の近くに住んでいると白血病を発症しやすくなるのでは」という話題があったな、と思い出します。
実際に、高圧送電線と白血病は関連するのでしょうか。
1979年、高圧送電線の近くに住む子どもの悪性腫瘍(とくに白血病)の発生率が高いという報告が初めて発表されました[1]。これをきっかけに、「送電線の近くだとがんのリスクが上がるのではないか」という議論が続いてきたという歴史があります。
その後の研究では、送電線の近くに住むことが危険だと強く主張するものもあれば、はっきりした関連を示さないものもあります。ここでは、「なぜ高圧送電線が気になるのか」と「本当に白血病リスクを上げるのか」という2点を、これまでの研究結果をわかりやすくまとめます。
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