赤ちゃんが自分で頭をゴツゴツ…これって大丈夫?
「うちの子、最近よく頭を壁や床に打ち付けているんです…」子育て中の保護者の皆さんの中には、赤ちゃんのそんな行動にハラハラしたり、何か問題があるのではと心配になったりする方もいらっしゃって、質問を受けることもあります。この行動は「ヘッドバンギング」とも呼ばれ、実は多くの赤ちゃんに見られます。
今回は、小児科専門医の「ほむほむ先生」と、小児科の新人医師「研修医Aさん」の会話形式で、赤ちゃんのヘッドバンギングの原因や、家庭でできる具体的な対応方法、そして気になる発達障害との関連について、専門的な情報を分かりやすく解説します。この記事を読むと、過度な心配を減らし、お子さんの行動を正しく理解して適切に対応するためのヒントが得られるはずです。
研修医Aさん: 先生、保護者の方から「赤ちゃんが壁や床に頭をぶつける行動があって心配です」というご質問を時々受けるんです。見ていると、確かに心配になりますよね。
ほむほむ先生: そうですね、ご心配されるのは当然です。そのような赤ちゃんの行動を一般的に「ヘッドバンギング」と言います。今回は、この行動の背景に何があるのか、考えていきましょう。心配しすぎるのは避けたいですが、正しい情報に基づいてどう考え、どう対応すれば良いのかをクリアにしておけば、保護者の方のご質問にも的確にお答えできますからね。
そもそもヘッドバンギングって何?どれくらいの子に見られるの?

ChatGPTで作画
Aさん: はい。ヘッドバンギングは、多くの子どもに見られる一時的なものだと聞く一方で、発達障害との関連も指摘されることがあり、どう説明すべきか迷うことがあります。
ほむほむ先生: ええ、その点は重要ですね。ヘッドバンギングは、乳幼児の5%から、報告によっては20%近くが経験するとも言われている行動なんです[1][2]。
Aさん: そんなに多くのお子さんに見られるんですね!
ほむほむ先生: そうなんです。そして最も大切なのは、ほとんどの場合、これは正常な発達の一過程であり、深刻な怪我や脳へのダメージといった心配は稀だということです[1][2]。まずはこの点をしっかり押さえておきましょう。
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