「飲む日焼け止め」って本当に効くの?

最近よく耳にする「飲む日焼け止め」。手軽さから人気ですが、「本当に効果があるの?」「塗るタイプとはどう違うの?」と疑問に思う方も多いはず。この記事では、そんな飲む日焼け止めの実力と賢い使い方を最新の研究論文を交えながら、対話形式で分かりやすく解説します。
堀向健太 2025.07.09
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ある日の午後、研修医として奮闘中のA先生が、指導医であるほむほむ先生の研究室を訪れました。手にはタブレットを持っており、少し困ったような、それでいて好奇心に満ちた表情を浮かべています。

A先生「ほむほむ先生、少しよろしいですか?最近、ネットニュースやSNSで『飲む日焼け止め』の記事をよく見かけるんです。患者さんからも『あれってどうなんですか?』って聞かれることもあって。正直、どう説明したらいいか迷ってしまうことがありまして。」

ほむほむ先生「いいところに目をつけましたね。確かに、ここ数年で話題になることが増えましたよね。手軽さもあって、関心を持つ人が多いからこそ、情報を分かりやすく伝えることができるといいですよね。よし、今日は一緒に『飲む日焼け止め』について、じっくり掘り下げてみましょうか。」

A先生「本当ですか!ありがとうございます!ぜひ、よろしくお願いします!」

話題の「飲む日焼け止め」、その実力は?

ChatGPTで作画

ChatGPTで作画

A先生「早速ですが、先生。そもそも『飲む日焼け止め』って、どういう仕組みで効果を発揮するんでしょうか?塗るタイプは、物理的に紫外線をブロックするイメージですが…。」

ほむほむ先生「良い質問ですね。そこがまずは最初のポイントです。塗る日焼け止めが肌の表面で紫外線を『防御する鎧』だとすれば、飲む日焼け止めは体の中から紫外線によるダメージを『軽減・修復』するのを助けるサポーターのような存在なんです。」

A先生「鎧とサポーター…!なるほど、役割が全然違うんですね。」

ほむほむ先生「その通り。主成分としてよく使われるのは、シダ植物由来の『PLエキス(ポリポディウム・レウコトモス)』や、トマトに含まれる『リコピン』エビやカニに含まれる『アスタキサンチン』といった抗酸化作用を持つ成分ですね。これらが、紫外線によって体内に発生する活性酸素を除去し、細胞が傷つくのを防いだり、炎症を抑えたりしてくれる、というメカニズムです。」

A先生「つまり、日焼けによるシミやシワ、皮膚がんのリスクを内側からケアしてくれる、ということですね。」

ほむほむ先生「ええ、そういう“期待”がされています。特にPLエキスは多くの製品で採用されている代表的な成分ですね。ただ、ここで一つ面白い研究データがあるんです。」  

『ほむほむ先生の医学通信』では、医療の前線で25年以上診療に従事しながら様々な学会で委員を務める小児科医が、医学知識をわかりやすく解説しています。
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