「飲む日焼け止め」って本当に効くの?
ある日の午後、研修医として奮闘中のA先生が、指導医であるほむほむ先生の研究室を訪れました。手にはタブレットを持っており、少し困ったような、それでいて好奇心に満ちた表情を浮かべています。
A先生「ほむほむ先生、少しよろしいですか?最近、ネットニュースやSNSで『飲む日焼け止め』の記事をよく見かけるんです。患者さんからも『あれってどうなんですか?』って聞かれることもあって。正直、どう説明したらいいか迷ってしまうことがありまして。」
ほむほむ先生「いいところに目をつけましたね。確かに、ここ数年で話題になることが増えましたよね。手軽さもあって、関心を持つ人が多いからこそ、情報を分かりやすく伝えることができるといいですよね。よし、今日は一緒に『飲む日焼け止め』について、じっくり掘り下げてみましょうか。」
A先生「本当ですか!ありがとうございます!ぜひ、よろしくお願いします!」
話題の「飲む日焼け止め」、その実力は?

ChatGPTで作画
A先生「早速ですが、先生。そもそも『飲む日焼け止め』って、どういう仕組みで効果を発揮するんでしょうか?塗るタイプは、物理的に紫外線をブロックするイメージですが…。」
ほむほむ先生「良い質問ですね。そこがまずは最初のポイントです。塗る日焼け止めが肌の表面で紫外線を『防御する鎧』だとすれば、飲む日焼け止めは体の中から紫外線によるダメージを『軽減・修復』するのを助けるサポーターのような存在なんです。」
A先生「鎧とサポーター…!なるほど、役割が全然違うんですね。」
ほむほむ先生「その通り。主成分としてよく使われるのは、シダ植物由来の『PLエキス(ポリポディウム・レウコトモス)』や、トマトに含まれる『リコピン』、エビやカニに含まれる『アスタキサンチン』といった抗酸化作用を持つ成分ですね。これらが、紫外線によって体内に発生する活性酸素を除去し、細胞が傷つくのを防いだり、炎症を抑えたりしてくれる、というメカニズムです。」
A先生「つまり、日焼けによるシミやシワ、皮膚がんのリスクを内側からケアしてくれる、ということですね。」
ほむほむ先生「ええ、そういう“期待”がされています。特にPLエキスは多くの製品で採用されている代表的な成分ですね。ただ、ここで一つ面白い研究データがあるんです。」
『ほむほむ先生の医学通信』では、医療の前線で25年以上診療に従事しながら様々な学会で委員を務める小児科医が、医学知識をわかりやすく解説しています。
無料登録で定期的に記事をお読みいただけるほか、サポートメンバーにご登録いただくと過去の記事アーカイブすべてにアクセスできます。
皆様のサポートを子どもたちの健康に関する研究継続に役立てております。
サポート、心より感謝申し上げます。
提携媒体
コラボ実績
提携媒体・コラボ実績

