「今年のインフルエンザは症状が異なる」ってホント?

インフルエンザが流行し始めました。大きな流行が懸念される中、ニュース番組で「今年のインフルエンザは症状がいつもと異なるかも」という報道を目にしました。本当なのでしょうか?
堀向健太 2024.12.24
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最近、インフルエンザの患者数が増え始め、警報が発令されるようになりました。こうした流れの中で、「コロナ後のインフルエンザの症状が変わったのか」「コロナ後にインフルエンザが重症化しているのか」という疑問がでてきています。

特に、最近のニュースで、「今年のインフルエンザは、“発熱まで風邪のような症状が長い”傾向」と報道されていました[1]。

そこで、ニュース記事の情報を踏まえながら、最近の研究結果と考えてみましょう。

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  • コロナ禍後、インフルエンザの症状は変わったのか?
  • コロナパンデミック後のインフルエンザは重症化しやすい?
  • 症状・重症化変化の背景にある要因とは?
  • 予防の重要性が高まっている
  • 風邪症状が長引いてから発熱があるという”症状の変化”に対するエビデンスは乏しい
  • まとめ
  • 参考文献

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