大食いなのに太らない人の秘密とは?
テレビ番組などで見る大食いの人は、一度にびっくりするほどの食事をしているのに、どうして太らないのでしょうか。
大食いの人が太りにくい理由を調べるうえで、カナダのケベック州で行われた、ラバル大学の研究チームによる有名な実験があります。21〜27歳の12組の一卵性双生児(同じ受精卵から生まれた双子)の男性を対象にしました。
研究では、100日間にわたって週6日、1日あたり1000kcalを余分に食べてもらい、体重や体脂肪の変化を観察しました。すなわち、計84,000キロカロリーも余分に摂取させるという研究です。
すると、平均体重は8.1kg増加し、体脂肪は5.4kg増えましたが、人によって、体重増加は4kgから13kgと大きな差が生じました[1]。すなわち、同じカロリーでも約10kgの差が出たのでひす。

筆者作成(Claude利用)
そして、同じ双子のふたりでは反応性が、体重増加や皮下脂肪(皮膚の下にある脂肪)の増加の仕方が似ていました。
すなわち、体重の増え方の個人差は、エネルギーの消費の仕方やエネルギー吸収の違いで起こると考えました[1]。
「基礎代謝」とエネルギー消費量の関係とは?
人は何もしなくても生きているだけでエネルギーを使います。これを基礎代謝といい、成人では一日のエネルギー消費の50~70%を占めるとされています[2]。

筆者作成(Claude利用)
基礎代謝は主に筋肉などの「除脂肪体重」(脂肪以外の体の重さ)に比例しますが、人によって違いがあります。同じ身長や体重でも、基礎代謝が高い人は安静時でもたくさんエネルギーを消費するため、多めに食べても体脂肪として蓄積しにくいのです。
さらに、体質的に太りにくい人は、この高い基礎代謝が部分的に関係している可能性もあります。つまり、基礎代謝が高い体質なら、多少食べ過ぎても余分なカロリーがあまり残らず、脂肪になりにくいのです。
『ほむほむ先生の医学通信』では、様々な学会で委員を務め25年以上の臨床経験を持つ小児科医が、医学知識をわかりやすく解説します。無料登録で定期的に記事をお読みいただけるほか、サポートメンバーにご登録いただくと過去の記事アーカイブすべてにアクセスできます。皆様のサポートは子どもたちの健康に関する研究継続に役立てられております。よろしければご登録をご検討ください。
提携媒体
コラボ実績
提携媒体・コラボ実績

