ハウスダスト中の食物が、子どものアレルギーを発症させる?|第7回
こんにちは。
今回は、家の中のホコリ、いわゆるハウスダストには食物のタンパク質が含まれており、食物アレルギーの原因になっているという話をさせていただきます。
先日、このようなポストをさせていただきました。
『ハウスダスト中にクルミが含まれていて、クルミアレルギーの原因になっているかも』という、最近の研究結果に基づいたポストです。
その理由の一つとして、クルミを食べる量が多い家庭ではハウスダスト中のクルミ量が増えてクルミアレルギーの発症リスクになる可能性があることが報告されました。…
ハウスダストに食物のタンパク質が含まれているというと、驚かれるかもしれません。
しかし、家の中に『ダニ』が存在することは、多くの方がご存知でしょう。
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1歳のときに多くのダニのタンパク質にさらされると、喘息を発症しやすくなる?
ハウスダストに含まれるダニのタンパク質は、喘息の発症リスクや喘息発作のリスクを増加させることが知られています。
英国プール総合病院小児科で、1979年から1989年にかけて、1歳のときのハウスダスト中のダニの量と、11歳児の喘息の発症リスクの関連が検討されました。
その結果、1歳時点で多くのダニに暴露されている子供は、11歳時点での喘息のリスクが高まることが報告されたのです。ハウスダスト1グラムの中に10マイクログラム以上のダニのタンパク質が含まれていると、喘息の発症リスクが4.8倍になるというのです[1]。
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