高層マンションに住むのは健康へのリスク?
都市部の人口増加や土地不足により、高層マンションの上層階に住む人が多くなっていますよね。一方で「高い階に住むと健康に悪いのでは」という不安やうわさも昔からあります[1]。
今回は、上層階に住むことで起こり得る心臓や血管(心血管系)、呼吸器、そして心の健康へのリスクを、研究データを参考にしながら解説します。
そもそも、何階から「高層階」なのでしょうか?
「高層階」とは何階からを指すのでしょうか?
実は、研究ごとに「高層階」の定義は異なります。たとえば、ある大規模研究では8階以上を上層階とし[1]、別の研究では6階以上を高層階と判断しています [2]。
また、ベルギーの全国調査では「高層住宅」と「低層住宅」で区分したうえで、6階を目安に調べています[3]。
すなわち、だいたい「5~8階以上」あたりから高層階と呼ばれることが多いようです。ちょっとイメージよりは低い階層から「高層」っていうんですね。ただし、どの階数を指すかは研究や地域によって違う点に注意が必要です。
『ほむほむ先生の医学通信』では、小児科学会やアレルギー学会などの委員を務め、25年以上の臨床経験を持つ小児科医が、2000本以上の医療記事で培った医学知識をわかりやすく解説します。最新の研究結果や日々の診療から得た知見を毎月4~8本の記事を直接お届けしています。サポートメンバーが増えてきたことで、無料記事もお届けできるようになってまいりました。ありがとうございます。サポートメンバーに登録すれば、全ての記事と過去のアーカイブに全てアクセス可能です。ぜひご登録ください。※ この記事の続きはさぽーとめんば会員限定です。登録後すぐに全文をお読みいただけます。
提携媒体
コラボ実績
提携媒体・コラボ実績

