【インフル対策】フルミストと注射の「根本的な違い」とは?【フルミスト徹底解説 前編】
注射が苦手な子のために、鼻スプレー式ワクチン「フルミスト」が注目されています。痛くないという利点がありますが、「生ワクチン」特有の仕組みや注意点も。卵アレルギーや喘息の子は接種できる?周りの人にうつる?専門医が詳しく解説します。
堀向健太
2025.11.05
読者限定
こんにちは。11月1本目の記事です。 いつもお読みいただきありがとうございます。
さて、例年より早く、インフルエンザが流行してきました。
そのためか、尋ねられることが増えた、新しいインフルエンザワクチン「フルミスト」の解説記事をお届けします。フルミストに関する情報は、医師でも話す内容がけっこう違ったりするので、混乱されている方も少なくありません。なぜそのようなことが起こるのか。その理由を掘り下げていきます。そうしたら…めちゃくちゃ長くなりました…(^_^;)
これまでは、長い記事も1本で公開していました。しかし「他ではなかなか見ることができない、かゆいところに手が届く記事を、根拠に基づいて書こう」としていると、いつも以上に長くなってしまいましたので、今回は、前編、後編の2本構成としました。
すごく手間(と睡眠時間)をかけて書きました。今回は、登録後に全文無料で読めるようにいたしました。適切に情報が届くことで、一人でも、子どもたちが守られることを願っています。
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続きは、13732文字あります。
- 鼻スプレー式「生ワクチン」と注射「不活化ワクチン」の根本的な違い
- フルミストが効く仕組み:粘膜免疫とT細胞の「多層防御」
- 接種対象年齢(2歳~19歳未満)とその理由
- 接種回数と他のワクチンとの間隔
- 前半のまとめ
- 参考文献(後編の文献も含む)
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