子どもの卵アレルギーを、周囲に理解していただくにはどうすればいいですか? - 読者Q&A

食物アレルギーがあることを周囲に理解してもらうのは、思いのほか難しいものです。しかし、心理学と経済学を組み合わせた「行動経済学」の知識を活用することで、より効果的にお互いの理解を進めることができるかもしれません。「ナッジ」や「フレーミング効果」といった手法から考えてみましょう。
堀向健太 2024.11.29
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今回から、一般の方々からのご質問にお答えする回も、時々発信してみたいと思います。

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さて、最初のご質問をお示しします。


子供が卵アレルギーで外食はもちろん、普段の食事にも困っています。色んな食材のつなぎにも卵が入ってて、それを食べるだけでもお腹を壊します。 質問ですがそのアレルギーの子供は障害があり在宅ヘルパーさんをお願いしています。この前も親族て集まりもありその時にもアレルギーの話が出ました。 何度も伝えてもヘルパーさんたちや親族にはアレルギーのことが伝わりません。 どうすれば理解してもらえるでしょうか?

さっそく難しいご質問ですね。
しかも、アレルギーというよりコミュニケーションのお話です。
しかし、お答えを考えてみますね。

アレルギーの話とは少し異なる視点かもしれませんが、そもそも、相手に何かを伝えるときに、直接正面から話をしてもうまくいかないことが多々ありますよね。

もともとお子さんの苦しい状況をみんなが理解している家族の中で情報を共有している場合は、対策に関しても共感を得やすく、一緒に解決策を考えやすい環境にあるでしょう。

しかし、在宅ヘルパーさんであるとか、親族の方であるとか、お子さんの食物アレルギーでお腹を壊して苦しんでいる状況など直接見たことがない方は、なかなか具体的な行動に移すことが難しいこともあるでしょう。

  『ほむほむ先生の医学通信』では、小児科学会やアレルギー学会などの委員を務め、25年以上の臨床経験を持つ小児科医が、2000本以上の医療記事で培った医学知識をわかりやすく解説します。最新の研究結果や日々の診療から得た知見を毎月4~8本の記事を直接お届けしています。サポートメンバーが増えてきたことで、無料記事もお届けできるようになってまいりました。ありがとうございます。サポートメンバーに登録すれば、全ての記事と過去のアーカイブに全てアクセス可能です。ぜひご登録ください。※ この記事の続きは会員限定です。登録後すぐに全文をお読みいただけます。 

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