割礼(包皮を切除する手術)の歴史と、それが生まれた理由とは?
最近、赤ちゃんの「包皮(ほうひ)」の扱いに関して、SNSでちょっと話題になっていました。
お子さんの包茎に対して「どうしたら良いかわからない」という質問をよくされます。親御さんの「自己判断」で自宅で「むく練習」をしたり、「急いで受診」を考える必要はありません。健診や受診で診られた医師により異なる意見を聞くこともあるかも知れませんが↓
包皮とは、ペニスの先端を覆う皮膚のことです。
赤ちゃんや幼児の包皮は、ペニスの先端にくっついていて、そもそも自然な状態です。お風呂やシャワーの時に、優しく洗うだけで十分です。
無理に剥いたりする必要もありません。
そもそも包皮は、子どもが大きくなるにつれて、個人差はあるものの自然に剥けてくることが多いのです。そのため、特別な理由がない限り、小さな子どもに割礼(包皮を切除する手術)をする必要はないとされています[1]。
一方、割礼の習慣がある宗教もあります。
たとえば、ユダヤ教やイスラム教では、神様との約束として割礼をします。
しかし、ユダヤ教から生まれたキリスト教では、割礼をしませんし、仏教やヒンドゥー教も割礼はしません。
なぜ、ユダヤ教やイスラム教では、割礼という習慣が生まれたのでしょうか?
そこで今回は、割礼の歴史と地域ごとの習慣が生まれた理由などを解説してみようと思います。
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- 割礼とは
- 割礼の歴史
- 割礼にメリットはある?
- 割礼のデメリット
- 現在の割礼の捉え方
- 子どもの権利と割礼
- 【参考文献】
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