「手がかからない子」だと、自閉症の可能性がありますか?
忙しい外来が終わった昼下がり。研修医Aさんにほむほむ先生が呼び止められました。
質問があるようです。
研修医Aさん: よろしくお願いします。質問があったんですよね。
ほむほむ先生:はい、なんでしょうか?
研修医Aさん:小児科外来で親御さんから尋ねられることがあるんですが、「育てやすい子」っていますよね。あまり手がかからなくて、親御さんとしては助かる面もあると思うんですが…。
ほむほむ先生: ええ、そうですね、「育てやすい」「手がかからない」と感じるお子さんは確かにいらっしゃいます。親御さんの負担が軽いのは良いことではありますね。
Aさん: ただ最近、そういった「育てやすさ」が、実は自閉症スペクトラム(ASD)のサインかもしれない、という話を聞くことがあって、少し気になっているんです。実際のところ、どうなんでしょうか?
ほむほむ先生: なるほど、その点ですね。それは非常に重要な視点ですし、誤解も招きやすい部分です。今日はその「育てやすさ」とASDの関係について、少し詳しくお話ししましょうか。
Aさん: ぜひお願いします!現場で親御さんから相談されることもありますし、正しい知識を持っておきたいです。
ほむほむ先生: わかりました。いたずらに不安を煽るのではなく、科学的な知見に基づいて、何がわかっていて、どこに注意すべきかを見ていきましょう。「手が掛からない=問題ない」と単純に考えてしまうことの危うさもありますからね。
Aさん: はい、よろしくお願いします。
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